タブレット型通信教育を始める前に。小学生の親が押さえておきたい本音のポイント

「うちの子、最近勉強に集中できなくて…」「学校の宿題だけで本当に大丈夫なのかしら」。小学生のお子さんを持つ親御さんなら、一度はこんな不安を感じたことがあるのではないでしょうか。

そんなとき、選択肢のひとつとして浮かんでくるのがタブレット型の通信教育です。中でもスマイルゼミは人気の教材として多くの家庭で利用されていますが、実際のところどうなんだろう?本当にうちの子に合うのかな?と迷っている方も多いはずです。

今回は、小学生の通信教育としてスマイルゼミを検討している親御さんに向けて、実際に使ってみて感じるメリットとデメリットを、正直にお伝えしたいと思います。兄弟がいるご家庭で気になる「使い回し」の問題についても触れていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

まず、そもそもなぜタブレット型の学習教材がこれほど人気なのでしょうか。

紙の教材と比べて、タブレット学習には「子どもが自分から取り組みやすい」という大きな特徴があります。ゲーム感覚で学べる要素が組み込まれていたり、アニメーションで視覚的に理解できたりするため、「勉強しなさい!」と言わなくても、子どもが自分でタブレットを開いてくれる。そんな魅力に惹かれる親御さんは少なくありません。

また、採点が自動なので親が丸付けをする手間が省けるのも、忙しい家庭にとってはありがたいポイントです。共働きで夕方がバタバタしているご家庭や、下の子の面倒を見ながら上の子の勉強も見なくてはいけない状況では、この「手間が減る」という点が思った以上に助かるんですよね。

それでは、具体的にスマイルゼミを使うことで得られるメリットを見ていきましょう。

まず何より大きいのが、子どもが毎日取り組みやすい設計になっていることです。「今日のミッション」として取り組むべき内容が自動で提示されるので、「今日は何をやればいいの?」と迷うことがありません。子どもにとっても、何から手をつければいいか明確になっているのは安心感につながるようです。

また、学習した内容がグラフや表で可視化されるため、「今月はこんなに頑張ったんだ!」という達成感を感じやすいのもポイントです。親としても、スマホのアプリから子どもの学習状況をチェックできるので、「ちゃんとやってるかな?」という不安が減ります。

紙の教材だと、どの問題を間違えたかは把握できても、それが単なるケアレスミスなのか、根本的な理解不足なのかまでは判断しづらいものです。その点、スマイルゼミは子どもの解答パターンを分析して、苦手な部分を自動で見つけ出し、復習問題を出してくれます。

これって、親が横についてマンツーマンで教えるのと同じくらい、いやそれ以上に効率的かもしれません。特に算数のような積み重ねが大切な科目では、つまずきを早めに発見して対処できるのは大きなメリットです。

これは地味ですが、実はかなり重要なポイントです。紙の通信教育だと、毎月教材が届くたびに「これ、どこに置こう…」と収納場所に悩んだり、前の月の教材がリビングに散乱したりすることがあります。

タブレット1台で完結するスマイルゼミなら、物理的にスッキリします。テスト前に「あの問題、どこに載ってたっけ?」と探し回る必要もなく、タブレット内で検索すればすぐに見つかります。

小学校でも英語やプログラミングが必修化されている今、これらの科目を家庭でもフォローできるのは心強いです。スマイルゼミでは標準配信の範囲内で英語学習が含まれており、ネイティブの発音を聞きながら学べます。

プログラミング講座も用意されていて、論理的思考力を養うのに役立ちます。これらを別途習い事として通わせるとなると月謝もかかりますし、送迎の負担も増えますから、自宅で学べるのは大きなメリットです。

「タブレット学習って、書く力が落ちるんじゃない?」という心配をされる方もいらっしゃいますが、スマイルゼミは専用のペンで実際に画面に文字を書いて学習します。漢字の書き順や止め・はらいまでチェックしてくれるので、きれいな字を書く練習にもなります。

特に漢字学習では、何度も繰り返し書いて覚えられるうえ、間違えた漢字だけを集中的に復習できる機能もあって、効率的です。

良いところばかりお伝えしてきましたが、もちろん完璧な教材というわけではありません。実際に使ってみると気になる点もありますので、正直にお話しします。

スマイルゼミを始めるには、専用タブレットを購入する必要があります。12ヶ月以上継続利用することを前提とした「タブレット代金」が設定されていて、もし途中で退会する場合は追加のタブレット代金を請求されることがあります。

月々の会費自体は他の通信教育と比べて極端に高いわけではありませんが、このタブレット代を含めると初期投資がそれなりにかかるため、「とりあえず1ヶ月だけ試してみよう」というわけにはいきません。2週間のお試し期間はあるものの、本格的に続けるかどうかは早めに判断する必要があります。

タブレット端末は学習専用モードにできるとはいえ、やはり「画面を見る」という行為自体が、子どもにとっては遊びの延長に感じられることもあります。学習が終わった後に用意されているご褒美ゲームが楽しすぎて、そればかりやってしまう子もいるようです。

また、目の健康を考えると、長時間画面を見続けるのは気になるところです。適度に休憩を挟むなど、親が声をかけてあげる必要があるかもしれません。

タブレット上での書き込みはできますが、やはり紙にペンで書く感覚とは違います。学校のテストは紙ですし、中学受験を考えているご家庭では、記述問題を紙に書く練習も別途必要になるでしょう。

また、ノートに自分なりにまとめたり、間違えた問題をノートに書き写して復習したりする習慣は、タブレット学習だけでは身につきにくいかもしれません。

そして、特に兄弟がいるご家庭で大きく気になるのが、このポイントです。スマイルゼミのタブレットは、基本的に一人一台の設計になっています。つまり、上の子が使い終わったタブレットを下の子が引き継いで使う、ということができないのです。

スマイルゼミを兄弟でと考えているご家庭にとっては経済的な負担が大きくなります。例えば3人兄弟なら、それぞれにタブレット代と月会費がかかることになり、トータルの教育費が膨らんでしまいます。

「上の子のお下がりを下の子に」という節約術が使えないのは、正直なところ痛いですよね。特に年齢が近い兄弟がいる場合、「どうしてお兄ちゃんだけ…」となるのも避けたいところです。

とはいえ、2週間のお試し期間中であれば、一台のタブレットで兄弟それぞれの反応を見てみるのはありかもしれません。最初に上の子で試してみて、その様子を見ながら下の子も少し触らせてみる。そうすることで、「うちの子たちにタブレット学習が合っているかどうか」を判断する材料にはなります。

もちろん、お試し期間中だからといって本格的に二人分の学習を進めることはできませんが、「興味を持ってくれそうか」「操作は簡単そうか」といった基本的な相性を確認するには十分です。

もしお試し後に正式契約するなら、やはり一人一台が基本になりますが、家族全体の予算と照らし合わせながら、「上の子だけ」「下の子は別の方法で」と割り切るのも一つの選択肢です。すべての子に同じ教材を与えることが必ずしも正解とは限りませんから、それぞれの子の性格や学習スタイルに合わせて柔軟に考えてみてください。

お子さんの学力レベルによっては、配信される問題の量や難易度が物足りなく感じることがあるかもしれません。特に学習意欲が高い子や、すでに学校の内容を十分理解している子にとっては、「もっと難しい問題に挑戦したい」と思うこともあるでしょう。

そういった場合は、発展クラスへのコース変更や、別途問題集を併用するなどの工夫が必要になります。

ここまでメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、結局のところ「うちの子に合うのかどうか」が一番知りたいところですよね。

判断のポイントをいくつか挙げてみます。

まず、お子さんが「新しいものや機械が好き」「ゲーム的な要素があると意欲が湧く」タイプなら、スマイルゼミは相性が良いでしょう。逆に、紙の質感や書く感覚を大切にしたいお子さんには、従来型の紙教材の方が合っているかもしれません。

また、親御さんが丸付けの時間をなかなか取れない、仕事で帰りが遅いといった状況なら、自動採点機能は本当に助かります。一方で、子どもの勉強に寄り添って一緒に考える時間を大切にしたいなら、あえて紙教材で丸付けを通してコミュニケーションを取るのも良い方法です。

兄弟がいる場合は、前述の通り一人一台が基本となるため、経済的な負担をどう考えるかが重要です。「全員に同じ教材を」と考えるのか、「それぞれに合った方法を」と考えるのかで、選択肢は変わってきます。

どんな学習方法にも一長一短があります。スマイルゼミにもメリットとデメリットがあり、それは他の通信教育でも同じです。

大切なのは、「完璧な教材」を探すことよりも、お子さんが楽しく続けられる方法を見つけることではないでしょうか。スマイルゼミを使いながら足りない部分は他の方法で補う、あるいは途中で合わないと感じたら別の教材に切り替える。そんな柔軟さがあってもいいと思います。

2週間のお試し期間を活用して、実際にお子さんが取り組む様子を見てみてください。親が「良さそう」と思っても、子ども本人が楽しめなければ続きません。逆に、親が心配していても、子どもが夢中になって取り組むなら、それは一つの答えかもしれません。

教育に絶対の正解はありません。あなたのお子さんにとって、そしてご家族にとって、無理なく続けられる学習スタイルが見つかることを願っています。